指を使って「あいうえお」

手話を勉強していると、指文字というものに出会う。これは、「あいうえお、かきくけこ、…、わをん」という日本語の五十音を指の形で表わすものである。手話教室等で、自分が手話で話すとき、わからない単語が出てくると(しょっちゅうだが…)、指文字で単語等を表現してカバーする。といっても、指文字がスラスラと出てくるレベルでもないので、指文字でカバーすること自体、未だにたどたどしい(練習不足…)。これが難しい場合は、自分の前の空間に指で文字を書く空書きでカバーすることになる。 “指を使って「あいうえお」” の続きを読む

情報保障とは

情報保障という言葉を聞いたことがあるだろうか。日常的に使う言葉の組み合わせなので、何となくイメージしやすい言葉ではある。これは、ハンディキャップ等により、必要な情報を十分に得ることができない人達に対して、代替手段を使うなどして情報を提供することを指す。聞こえない/聞こえづらい人達に対する情報保障とは、音声言語以外の情報を提供することや、音声言語を聞くことをサポートすることである。 “情報保障とは” の続きを読む

日本で唯一、聴覚障害者のための大学

もちろん学校にもよるが、ろう学校には、乳幼児クラスから、幼稚部、小学部、中学部、高等部まである。では、高等部の次はどうだろうか?ろう学校のような専門の高等教育機関(大学など)はあるのだろうか?

日本には1つだけ、聴覚障害者のための大学があるようだ。 “日本で唯一、聴覚障害者のための大学” の続きを読む

ろう学校の科目にある自立活動とは?

ろう学校小学部の時間割を眺めてみる。国語、算数、理科、社会、音楽、体育、自立活動…自立活動?見慣れない科目だが、これは一体何だろう?

自立活動とは、「特別支援学校小学部・中学部学習指導要領第7章」に規定されている(高等部の学習指導要領にも同様の規定が別途ある)。 “ろう学校の科目にある自立活動とは?” の続きを読む

子供を保育園に預けたい…けど

子供を保育園に預けるべきか否か、これは目下の悩みだ。最近は待機児童問題もあり、子供が0歳のうちに保育園に預けて、職場復帰という人がかなり多い。いずれにせよ、子供が0歳か1歳の時に保育園に預けて、職場復帰、共働き継続、というのが共働き世帯の一般的な動き方だと思う。

保育園に子供を預ければ、共働きを継続することができる。

耳が聞こえない/聞こえづらい子供の場合も同じようにできるのだろうか? “子供を保育園に預けたい…けど” の続きを読む

ろう学校の先生の約半数は専門の教員免許を持っていない?

文部科学省から「平成28年度特別支援学校教員の特別支援学校教諭等免許状保有状況等調査結果の概要」という資料が公表されている。タイトルの漢字が多すぎてうんざり…という感想もあるだろうが、この資料には、ろう学校の先生のうち、聴覚障害を専門とする教員免許を保有している先生の数が、全体の51%しかいないというデータが掲載されている。49%の先生は専門家ではないのか?専門家ではない先生がなぜ教えているのだろうか?このデータを見て直感的にそう思った。一体どういうことなのだろう? “ろう学校の先生の約半数は専門の教員免許を持っていない?” の続きを読む

ろう学校の先生と教員免許

大学時代、教員免許の取得を目指していた友人達は、教職過程を履修して、必要な単位を真面目に取ったり、教育実習に行ったりと、忙しく頑張っていた。当時の僕は、そんな彼らを横目で見ながら、ふわふわとした大学生活を送っていた。ところが、それからうん十年近く経ち、先天性難聴児の親となり、先天性難聴児への教育の重要性や難しさが少しずつわかってくるにつれ、今更ながら、教育についてもう少し勉強しておけば良かった…と感じてしまう。 “ろう学校の先生と教員免許” の続きを読む