ものすごく共感した文章 ”WELCOME TO HOLLAND” 

結構有名な文章なので知っている人もいるかもしれない。障害のある子供を育てている親が、障害のある子供を育てたことのない人に対して、それがどのようなものなのかを説明した文章だ。詩のような文章だ。僕は最初にこれをテレビで聞いて、是非原文を読みたいと思った。原文を読んで感動したし、ものすごく共感できた。以下原文を掲載するが、あまりにも感動したので、自分で和訳した。原文の後に和訳も載せた。忠実な和訳ではないが、同じ環境にいる者としてそれなりに伝えたいメッセージは訳せていると思う(たぶん)…

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日本手話と日本語のバイリンガル教育

手話のバイリンガル教育というのをよく聞く。一般的なバイリンガル教育といえば、例えば、日本語と英語のバイリンガルを育てる、といった教育カリキュラムだと思うが、ろう者にとってのバイリンガル教育は少し違う。日本語と日本手話という2つの言語を扱える、という意味では同じだが、その目指す方向性がやや異なる。

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先天性難聴の原因

子供が先天性の難聴であるとわかった当初は、難聴の原因について全く興味がなかった。難聴とはどういう状態なのか、何をすれば良いのか、何ができるのか等、突然真っ暗になった目の前の状況に、少しずつ色を足していく作業で精一杯だった。原因なんかわかっても、子供の耳が良くなるわけでもないし、という気持ちが強かった。

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保育園入園のためにやったこと

悩んだ末、我が家は子供の保育園入園を決めた。でも、いきなり保育園に入園して、この子は耳が聞こえませんがよろしくお願いします、では親としてどうだろう? 先天性難聴のことや、どうやって接すれば良いのか、どういう言語でコミュニケーションをとっているのかなど、親ができる限りのことを伝えた方が、受け入れる先生方も予測がしやすく、それがひいては子供のためになると思った。だから、入園前後に結構いろんなことをやった。

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補聴器と手話

我が子は、生まれてから半年位で、補聴器を装用し始めた。生後すぐの新生児聴覚スクリーニングで両耳リファーとなり、約3ヶ月後の診断で重い難聴ということがわかり(確定診断)、その後、生まれた病院とは別の病院を紹介されて、補聴器を装用するに至った。難聴の早期発見、早期療養の開始、というレールには乗れていたのだと思う。 “補聴器と手話” の続きを読む

インテグレーションとインクルージョン

難聴の子供を通常の学級に通わせることをインテグレーションという言葉で表現する人が多い。人によってはインテグレーションではなくインクルージョンという言葉を使っている。この2つの言葉は何が違うのだろう? なぜこの言葉が使われているのだろう? よくわからない。 “インテグレーションとインクルージョン” の続きを読む

手話の位置付けの歴史

今でこそ、言語として認識され、テレビで見ることも珍しくなくなっている手話であるが、日本では手話が禁止されていた時期があったらしい。最初にこの話を聞いた時は驚いた。しかも、昔の話ではない。ほんの少し前の話だ。どういうことなのだろう?

ざっくりと、ろう教育における手話の位置付けの歴史を概観してみる。 “手話の位置付けの歴史” の続きを読む