指を使って「あいうえお」

手話を勉強していると、指文字というものに出会う。これは、「あいうえお、かきくけこ、…、わをん」という日本語の五十音を指の形で表わすものである。手話教室等で、自分が手話で話すとき、わからない単語が出てくると(しょっちゅうだが…)、指文字で単語等を表現してカバーする。といっても、指文字がスラスラと出てくるレベルでもないので、指文字でカバーすること自体、未だにたどたどしい(練習不足…)。これが難しい場合は、自分の前の空間に指で文字を書く空書きでカバーすることになる。

文章だけではイメージしづらいと思うので、指文字はこんな感じ。

出典:ウィキメディアコモンズ:Dr.Koto / CC BY 3.0

これを1つ1つ覚える。この作業は初めて言語を覚えるような感じで新鮮だ。でも、覚えて表現するのは結構難しい。

この指文字であるが、僕が最初に覚えたのは自分の名前だった。「私の名前は〇〇です。」この〇〇を指文字で最初に覚えた。今は、手話表現がわからない時などに指文字を使っている。たどたどしくても、極力指文字を使うようにしている。また、そもそも手話表現がなく、指文字で表現する単語や、手話表現の中に指文字が含まれているようなものもある。日本語でいうところの、カタカナ語のようなイメージだろうか。なんだかややこしい。

最近覚えないといけないな、と思っているのが英語の指文字である。英語にも「ABCD…XYZ」に対応するアルファベットの指文字がある。手話教室等で会話をしていると、カタカナ語や英語の略称など、意外と英語の指文字を使う表現が多いことを最近になって知った。しかも、アルファベットの指文字には、日本型とかアメリカ型とかあるようだ。

やればやるほど、知らないことが増えていく…