人工内耳の手術前にしたこと

人工内耳の手術は決断するまでに随分と時間がかかったが(1年以上は頭の片隅に人工内耳という選択肢を置きながら、色々と調べたり、動いたりしていた)、決断した後は結構なスピードで事が進み(2ヶ月位だったか?)、あれよあれよという間に入院の日が来てしまった。

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人工内耳の音入れ

人工内耳を着けてから半年くらいが経過した頃だろうか、ようやく音が聞こえているんだな、とはっきりわかるようになった。その間、マッピングと呼ばれる音入れのために専門のクリニックに通いながら、少しづつ音に慣れてもらう、というプロセスを繰り返していた。人工内耳を着けたらすぐに聞こえる、という大方が想像するであろう展開とは随分異なる。でも、これが現実だ。焦りは禁物で、ステップバイステップで前に進む必要がある。

この音入れとは何か?

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日本で唯一、聴覚障害者のための大学

もちろん学校にもよるが、ろう学校には、乳幼児クラスから、幼稚部、小学部、中学部、高等部まである。では、高等部の次はどうだろうか?ろう学校のような専門の高等教育機関(大学など)はあるのだろうか?

日本には1つだけ、聴覚障害者のための大学があるようだ。 “日本で唯一、聴覚障害者のための大学” の続きを読む

ろう学校の科目にある自立活動とは?

ろう学校小学部の時間割を眺めてみる。国語、算数、理科、社会、音楽、体育、自立活動…自立活動?見慣れない科目だが、これは一体何だろう?

自立活動とは、「特別支援学校小学部・中学部学習指導要領第7章」に規定されている(高等部の学習指導要領にも同様の規定が別途ある)。 “ろう学校の科目にある自立活動とは?” の続きを読む

ろう学校の先生の約半数は専門の教員免許を持っていない?

文部科学省から「平成28年度特別支援学校教員の特別支援学校教諭等免許状保有状況等調査結果の概要」という資料が公表されている。タイトルの漢字が多すぎてうんざり…という感想もあるだろうが、この資料には、ろう学校の先生のうち、聴覚障害を専門とする教員免許を保有している先生の数が、全体の51%しかいないというデータが掲載されている。49%の先生は専門家ではないのか?専門家ではない先生がなぜ教えているのだろうか?このデータを見て直感的にそう思った。一体どういうことなのだろう? “ろう学校の先生の約半数は専門の教員免許を持っていない?” の続きを読む

ろう学校の先生と教員免許

大学時代、教員免許の取得を目指していた友人達は、教職過程を履修して、必要な単位を真面目に取ったり、教育実習に行ったりと、忙しく頑張っていた。当時の僕は、そんな彼らを横目で見ながら、ふわふわとした大学生活を送っていた。ところが、それからうん十年近く経ち、先天性難聴児の親となり、先天性難聴児への教育の重要性や難しさが少しずつわかってくるにつれ、今更ながら、教育についてもう少し勉強しておけば良かった…と感じてしまう。 “ろう学校の先生と教員免許” の続きを読む