人工内耳の手術前にしたこと

人工内耳の手術は決断するまでに随分と時間がかかったが(1年以上は頭の片隅に人工内耳という選択肢を置きながら、色々と調べたり、動いたりしていた)、決断した後は結構なスピードで事が進み(2ヶ月位だったか?)、あれよあれよという間に入院の日が来てしまった。

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子供の手話が読み取れない…

我が子の手話がとても上手くなっている。たぶん、これは日本手話の世界ではおしゃべりな子供の類なのかもしれない。おしゃべりにはおしゃべりで対抗したい…が、子供の手話を読み取れない…100%僕の実力不足なのだが、非常に悔しい。そして、不甲斐なさを痛感する…

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言葉の多様性と新年の目標

※ 東京在住 DENKAさんより寄稿いただきました。

 2020年、明けましておめでとうございます。

 テレビでは「令和になって初めて迎える正月」というフレーズをよく耳にします。でも「2020年」というのも、結構レアな並びですよね。私事ですが、60歳の還暦で迎えた2020年、節目の年にしたいと思います。

 新しい元号「令和」が発表された昨年4月1日、すぐに「令和」の日本手話の表現が全国手話研修センター・日本手話研究所から発表されました。ところが、この手話表現をあまり目にしないね、という話を最近、何回か耳にしました。上から決められた「言葉=手話」など使いたくない、ということなのか――。そもそも元号を日常会話で使わないからなのか。

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人工内耳の音入れ

人工内耳を着けてから半年くらいが経過した頃だろうか、ようやく音が聞こえているんだな、とはっきりわかるようになった。その間、マッピングと呼ばれる音入れのために専門のクリニックに通いながら、少しづつ音に慣れてもらう、というプロセスを繰り返していた。人工内耳を着けたらすぐに聞こえる、という大方が想像するであろう展開とは随分異なる。でも、これが現実だ。焦りは禁物で、ステップバイステップで前に進む必要がある。

この音入れとは何か?

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手話通訳について考える

※ 東京在住 DENKAさんより寄稿いただきました。

 先日(11/12)、「イギリスのミュージアムにおける 手話による鑑賞プログラム」をテーマとした講演会に出かけました。手話通訳者が多く、情報保障の先進地とされているイギリスで、長くミュージアムの手話通訳・ガイドを企画・運営している、ジョン・ウィルソン氏の講演でした。

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