新生児聴覚スクリーニングを受けたのに…

新生児聴覚スクリーニングでOAE検査を受けてパスした子供が実は難聴であり、それが小学校5年生になってようやく判明した、という記事を読んだ。新生児聴覚スクリーニングにOAE検査と自動ABR検査という2つの種類があるのは知っていたが、OAE検査だと判明できない難聴がある、というのは初めて知った。

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補聴器と手話

我が子は、生まれてから半年位で、補聴器を装用し始めた。生後すぐの新生児聴覚スクリーニングで両耳リファーとなり、約3ヶ月後の診断で重い難聴ということがわかり(確定診断)、その後、生まれた病院とは別の病院を紹介されて、補聴器を装用するに至った。難聴の早期発見、早期療養の開始、というレールには乗れていたのだと思う。 “補聴器と手話” の続きを読む

特別支援教育を受けている難聴者の数は?

特別支援教育とは、障害のある児童生徒1人1人のニーズに合わせて教育を行うというものだ。なので、特別支援教育を受けている難聴者といえば、一般的には、ろう学校もしくは通常の学校の特別支援教室に通っている生徒、または通常の学校の通級による指導を受けている生徒を指す。では、どれ位の数の難聴者が特別支援教育を受けているのだろうか? “特別支援教育を受けている難聴者の数は?” の続きを読む

感音性難聴と伝音性難聴

難聴体験では伝音性難聴の40dBの世界を体験したのだが、難聴には感音性難聴と伝音性難聴とがある(両者の混合もある)。最初の頃は、あまりしっかりと理解ができておらず、感音性難聴は「重い、治らない」、伝音性難聴は「感音性難聴ほど重くない、治るかも」位の単純なイメージしかなかった。このイメージ自体はこれで良いのだろうが、音が耳を通して伝達される仕組みを押さえると、より明確な違いが見えてくる。 “感音性難聴と伝音性難聴” の続きを読む

他にもある、いろんな聴力検査

精密検査によって事実上の確定診断を受けた後、また別の検査を受けることになる。それもたくさん…

僕の子供が生後3ヶ月位までに受けた検査は、新生児聴覚スクリーニングで受けた自動ABR検査と精密検査で受けたABR検査である。いずれも、赤ちゃんの脳波を医者が直接調べるものであり多覚的聴力検査という “他にもある、いろんな聴力検査” の続きを読む

生後3ヶ月位で行われる精密検査とは?

新生児聴覚スクリーニングで「リファー」と判定された場合、一般的には生後3ヶ月位までに精密検査を行う。この精密検査で良く行われるのが、聴性脳幹反応検査(ABR検査)だ。これは、専門である耳鼻咽喉科で行われる。

特殊な音刺激によって脳内に起こる聴性脳幹反応とよばれる電気反応を検査する。通常、乳児が睡眠中に行う必要があるので、手間と時間がかかる。この検査で留意すべき点は、この検査で調べる対象となる周波数である。ABR検査は高めの音域、4000Hz近辺の聴覚を検査する。低音域の聴力についての検査結果ではないので、ABR検査の結果が悪いからといって音が聞こえないわけではない。 “生後3ヶ月位で行われる精密検査とは?” の続きを読む

dB(デシベル)って何?

僕の子供は新生児聴覚スクリーニングの結果、35dBの音に反応がないから精密検査が必要、と判定された。これは、どの程度聞こえないということなのだろう?35dBが聞こえない、というのはささやき声が聞こえない程度です…と言われても、いまいちピンと来ない。そもそも、dBって何なんだ?

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