手話だけで子育て?

子供と僕の2人だけで朝から夕方までを過ごしていたある日のことだ。朝から、子供と遊んだり、子供とご飯を食べたり、子供に注意したり、掃除をしたり、夕飯を作ったりと、忙しく動きまわって、ようやく夕方に妻が仕事から帰ってきた。ホッと一息ついたと同時に、ある重大なことに気づいた。今日半日、一切しゃべっていない! 上手くはない手話とジェスチャーだけで半日を過ごせていたのが、妙に嬉しかった。

“手話だけで子育て?” の続きを読む

補聴器と手話

我が子は、生まれてから半年位で、補聴器を装用し始めた。生後すぐの新生児聴覚スクリーニングで両耳リファーとなり、約3ヶ月後の診断で重い難聴ということがわかり(確定診断)、その後、生まれた病院とは別の病院を紹介されて、補聴器を装用するに至った。難聴の早期発見、早期療養の開始、というレールには乗れていたのだと思う。 “補聴器と手話” の続きを読む

日本語と手話と英語

小さいうちから英語に慣れさせる目的なのだろう、最近は英会話の塾に通っている幼児がたくさんいる。現在、小学校の5、6年生で行われている「外国語活動」が前倒しになり、今後は3、4年生から始まり、5、6年生では教科としての「英語」が始まる。この英語教育の早期化も多分に影響しているのだろう。

3、4年生から英語か… “日本語と手話と英語” の続きを読む

日本語での子育てと、手話での子育て

僕には子供が2人いる。聴の子供にはたくさんの日本語を覚えて欲しいと思っているので、家では、大人の言葉でできるだけたくさん喋るようにしている(といっても、疲れるほど意識しているわけではないが)。その甲斐があるのかどうだか不明ではあるが、良くも悪くもベラベラ喋る子供に育っている。年齢の割には言葉をたくさん知っていると思う。ただ、(おそらく)僕の悪い影響で、汚い言葉もたくさん吸収してしまったようだ。反省している… “日本語での子育てと、手話での子育て” の続きを読む

手話での子育ってどんな感じ?

僕ら夫婦は聴者なので、子供が重度の先天性難聴だとわかった時点で、ゼロから手話を学ぶ必要があると考えた(この辺りは、人によって色んな考え方があるかと思うが)。ただでさえ大変な子育てを手話でやる?手話は全く知らないのだが…これから相当大変になるのだろう、と、妙に他人事のように感じていたことを覚えている。なぜ他人事か?そりゃ、右も左も前も後も、何もわからず、わからなすぎて身近な問題として捉らえることすらできなかったからだ。

とりあえず前に進むしかない。手話を習いに行こう “手話での子育ってどんな感じ?” の続きを読む

子供を保育園に預けたい…けど

子供を保育園に預けるべきか否か、これは目下の悩みだ。最近は待機児童問題もあり、子供が0歳のうちに保育園に預けて、職場復帰という人がかなり多い。いずれにせよ、子供が0歳か1歳の時に保育園に預けて、職場復帰、共働き継続、というのが共働き世帯の一般的な動き方だと思う。

保育園に子供を預ければ、共働きを継続することができる。

耳が聞こえない/聞こえづらい子供の場合も同じようにできるのだろうか? “子供を保育園に預けたい…けど” の続きを読む

日本手話の環境について

日本手話の環境で赤ちゃんを育むことができれば、赤ちゃんは自然と手話によって言語発達をしていく。親や友達といった身近なところにろう者がいれば、自然な手話を覚えることができるのかもしれないが、両親が聴者である場合、このような環境はなかなかないのではないか。

では、両親が聴者の場合、どうすれば良いのか? “日本手話の環境について” の続きを読む