dB(デシベル)って何?

僕の子供は新生児聴覚スクリーニングの結果、35dBの音に反応がないから精密検査が必要、と判定された。これは、どの程度聞こえないということなのだろう?35dBが聞こえない、というのはささやき声が聞こえない程度です…と言われても、いまいちピンと来ない。そもそも、dBって何なんだ?

dBとは聴力であり、音の強さを指す。一般的には、0dB~120dB位までが計測される聴力であり、0dBは聴者が聞き取れる最も小さい音、新生児聴覚スクリーニングの結果である35dBはささやき声程度、60dBが通常の会話、120dBはかなり近くからのサイレンといった具合である。

難聴の程度は、このdBを基準に分類されており、一般的には、25dB以上の聴力の場合は軽度難聴、40dB以上の聴力の場合は中等度難聴、70dB上の聴力の場合は高度難聴、90dB以上の聴力の場合は重度難聴とされる(世界保健機関(WHO)の基準やその他、別の分類もあるようだ。なぜ、統一されていないのだろう…)。日本の場合、身体障害者手帳の交付は、70dB以上の場合である。

ということは、35dBの反応がなかった、ということは少なくとも軽度難聴以上のおそれがあるという検査結果が出たということである。あくまで、「おそれ」なので、精密検査の結果、問題なし、と診断される可能性もあれば、軽度難聴です、と診断される可能性もあるし、90dB以上の聴力がないと診断される可能性もある。つまり、難聴の有無も程度も新生児聴覚スクリーニングの段階では良くわからない。

とはいえ、新生児聴覚スクリーニングで「リファー」になる可能性自体が低いので、「リファー」の結果が出た親としては不安で仕方がない。その割に、この新生児聴覚スクリーニング結果についてのわかり易い情報提供があまりない…

このdBについてであるが、dBという単位だけであればまだわかりやすいが、実際はそう単純ではない。Hz(ヘルツ)との対比でdBが語られることが多いが、これがまた僕ら素人にはわかりづらい。