病院に頼りたいのはやまやまだが…

通常、難聴の赤ちゃんは、病院で生まれ、病院の新生児聴覚スクリーニングで難聴の疑いありとされ、病院で精密検査を受け、事実上の難聴の確定診断を受ける。その後、病院で様々な検査を受けて、補聴器を装用し、場合によっては人工内耳の話へと進んでいく。右も左もわからない不安な親にとって、(他の専門家等からの情報がない場合)病院の先生や病院にいる専門家の言葉は、ある意味唯一の拠り所でもある。そして、自然に身を任せていれば、病院でひとまず完結する。

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手話の通訳 

英語やフランス語の通訳をする専門家がいるのと同様、手話にも通訳をする専門家がいる。その公的資格(国家資格ではない)が手話通訳士だ。難関試験といわれている。毎年1000人程度の人が受験しており、受験者数は比較的安定しているが(少ないとも思うが)、合格率にかなりバラつきがある。この5年だけを見ても、合格率2.1%という強烈な年から、20%程度の年まで幅が広い。これはこれで理由が気になる。 “手話の通訳 ” の続きを読む

言語聴覚士について

新生児聴覚スクリーニング後の精密検査の結果を聞きに病院に行ったとき、「STさん」という聞き慣れない言葉を聞いたのを覚えている。ただ、当時はあまりのショックで医者の話の大半が頭に入っておらず、「STさん」という言葉の響きだけがなんとなく頭に残っている程度だった。 “言語聴覚士について” の続きを読む