指を使って「あいうえお」

手話を勉強していると、指文字というものに出会う。これは、「あいうえお、かきくけこ、…、わをん」という日本語の五十音を指の形で表わすものである。手話教室等で、自分が手話で話すとき、わからない単語が出てくると(しょっちゅうだが…)、指文字で単語等を表現してカバーする。といっても、指文字がスラスラと出てくるレベルでもないので、指文字でカバーすること自体、未だにたどたどしい(練習不足…)。これが難しい場合は、自分の前の空間に指で文字を書く空書きでカバーすることになる。 “指を使って「あいうえお」” の続きを読む

情報保障とは

情報保障という言葉を聞いたことがあるだろうか。日常的に使う言葉の組み合わせなので、何となくイメージしやすい言葉ではある。これは、ハンディキャップ等により、必要な情報を十分に得ることができない人達に対して、代替手段を使うなどして情報を提供することを指す。聞こえない/聞こえづらい人達に対する情報保障とは、音声言語以外の情報を提供することや、音声言語を聞くことをサポートすることである。 “情報保障とは” の続きを読む

手話の位置付けの歴史

今でこそ、言語として認識され、テレビで見ることも珍しくなくなっている手話であるが、日本では手話が禁止されていた時期があったらしい。最初にこの話を聞いた時は驚いた。しかも、昔の話ではない。ほんの少し前の話だ。どういうことなのだろう?

ざっくりと、ろう教育における手話の位置付けの歴史を概観してみる。 “手話の位置付けの歴史” の続きを読む

日本手話の環境について

日本手話の環境で赤ちゃんを育むことができれば、赤ちゃんは自然と手話によって言語発達をしていく。親や友達といった身近なところにろう者がいれば、自然な手話を覚えることができるのかもしれないが、両親が聴者である場合、このような環境はなかなかないのではないか。

では、両親が聴者の場合、どうすれば良いのか? “日本手話の環境について” の続きを読む

手話による言語発達

一般的に聞こえる赤ちゃんの場合、聴者の親と生活していれば、日本語のシャワーを浴びながら生活することになるのが通常なので、赤ちゃんは自然と「ママ」や「パパ」といった音声言語を覚え、話せるようになる。子育ての中で、我が子の言語発達を確認することは、親としてとても嬉しい瞬間だと思う。

このような、赤ちゃんが自然と言語を覚えていくプロセスは、日本語に限ったものではない。言語であれば、日本語のような音声言語に限られず、日本手話についても当てはまるようだ。 “手話による言語発達” の続きを読む

手話の通訳 

英語やフランス語の通訳をする専門家がいるのと同様、手話にも通訳をする専門家がいる。その公的資格(国家資格ではない)が手話通訳士だ。難関試験といわれている。毎年1000人程度の人が受験しており、受験者数は比較的安定しているが(少ないとも思うが)、合格率にかなりバラつきがある。この5年だけを見ても、合格率2.1%という強烈な年から、20%程度の年まで幅が広い。これはこれで理由が気になる。 “手話の通訳 ” の続きを読む

手話はどこで学べばいいの?

サイトで検索をしてみると手話を学ぶ場は結構ある。各自治体の社会福祉協議会などが主催している手話講習会、民間で運営されている教室(この会社は手話教室もやっているんだ!というプチサプライズもあった)、手話サークルやろう学校が主催する講座など様々だ。難易度も初級者向けから手話通訳者養成目的まで様々だ。 “手話はどこで学べばいいの?” の続きを読む