Hz(ヘルツ)とは?

おおむね聴力が70dB以上だと障害者手帳の交付を受けることができる。ただ、注意が必要なのは、ここでいう70dB以上の聴力というのは、特定の周波数に対する聴力(dB)が70dB以上の場合という意味であり、特定の周波数とは、500Hz、1000Hz、2000Hzである。この3つの周波数の聴力の平均値※を基に障害者手帳の交付の可否や等級が判断される。
Hz(ヘルツ)?周波数に対する聴力(dB)??

Hzとは周波数であり、音の高低を指す。数字が大きければ高音で、小さければ低音となる。1000Hzを基準にそれ以上が高音、それ未満が低音とされる。世の中はいろいろな周波数の音で構成されており、人間が聞くことができる音の周波数は、20Hzから20000Hzの範囲内にあるとされている。その中でも特に、僕らが会話をするときに大切な周波数は500Hzから2000Hzとされている。だからこそ、障害者手帳の交付の判断において重視される周波数は、500Hz、1000Hz、2000Hzの3つになっている。

ちなみに、男性の声の周波数の方が女性の声の周波数よりも低いので、お母さんの声に対する反応よりも、お父さんの声に対する反応の方が良い、というケースがままあるようだ。我が家もそのケースに該当する。

オージオグラムというものがある。これは、縦軸を聴力(dB)、横軸を周波数(Hz)としてグラフにしたものだ。これを見れば、どの周波数についてどの位の聴力があるのかがわかる。また、このオージオグラム上に通常の言葉(日本語の「あ」とか「ば」とか)の周波数と音の強さをプロットすると、バナナ形の範囲ができる。これをスピーチバナナといい、難聴児をかかえる親にとって、子供の聴力が補聴器装用等によって、この範囲に収まるかどうかが今後の療育、教育方針を決める一つの参考となる。

※500Hz、1000Hz、2000Hzの聴力をそれぞれ、a、b、cとすると、(a+2b+c)/4で算出される数値を使う。