感音性難聴と伝音性難聴

難聴体験では伝音性難聴の40dBの世界を体験したのだが、難聴には感音性難聴と伝音性難聴とがある(両者の混合もある)。最初の頃は、あまりしっかりと理解ができておらず、感音性難聴は「重い、治らない」、伝音性難聴は「感音性難聴ほど重くない、治るかも」位の単純なイメージしかなかった。このイメージ自体はこれで良いのだろうが、音が耳を通して伝達される仕組みを押さえると、より明確な違いが見えてくる。 “感音性難聴と伝音性難聴” の続きを読む

聴力と聴能の違い

生まれたばかりの子供が難聴であることを知ったのと同時に、感音性難聴であり現在の医学では治らないという衝撃的な事実も知った。ダブルパンチだ。乳幼児の場合は、正確な聴力を測定することが難しいので、成長に伴い多少聴力の数字が良くなることはあるらしい。良くなるというよりは、より正確な聴力がわかる、といった方が正確だろうか。いずれにせよ、裸耳の聴力は良くならないようだ。 “聴力と聴能の違い” の続きを読む

難聴体験

難聴体験というものを受けた。耳にイヤモールドを作るときの耳型をそのままつけて、伝音性難聴の40dBの世界を体験するというものだ。その中で、模擬授業を体験した。先生役の人が生徒の方を向いて話す、黒板を向いて(生徒に背を向けて)話す、大きな雑音の中で話すなど、いくつかのシチュエーションが設定されて、それぞれの授業の体験をした。先生役の人が話す内容も、文章、単語や数字の羅列などバリエーションがあった。 “難聴体験” の続きを読む

難聴者の数は全体の0.3%位?

新生児聴覚スクリーニング及びその後の精密検査で難聴であると診断される赤ちゃんの数は、1000人に1人か2人と言われている。つまり、0.1%~0.2%だ。では、より広く難聴者といった場合、日本には何人位いるのだろうか。バッチリ公表されている数字があるわけではないので、正確なところはよくわからないが、当事者である親としてはとても気になる。そこで、少し調べてみた。 “難聴者の数は全体の0.3%位?” の続きを読む

先天性難聴児と子育て

先天性難聴児への対応についてはあまり一般的に知られていない。そもそも、先天性難聴児の数が少なく、早期の療育が必要な赤ちゃんは一般的に1000人に1人か2人と言われている。親戚や知り合いにも難聴をかかえた赤ちゃんがいるケースは少なく、どのような状態であり、どのような対応が必要になるのか、全くわからない人が多いと思う。僕もその例外ではなかった。 “先天性難聴児と子育て” の続きを読む

赤ちゃんの難聴とは

「パパ!お酒飲んでるの?」

子供がある日突然、「お酒」という言葉を使い出した。子供と話しているとよくあることだが、いつ覚えたんだ?と思うような言葉を突然使うようになる。「お酒」について言えば、僕が、よく家でお酒を飲んでいるので、その時々の夫婦の会話などから自然と覚えたのだろう。「お酒」に限らず、親が良く使う言葉を、良くも悪くも子供はすごいスピードで覚えていく。

上の例は、多くの子供を持つ親が実際に体験しているようなエピソードだと思うが、難聴児、特に重い先天性難聴児の場合、このようにはならない。 “赤ちゃんの難聴とは” の続きを読む