人工内耳の手術は決断するまでに随分と時間がかかったが(1年以上は頭の片隅に人工内耳という選択肢を置きながら、色々と調べたり、動いたりしていた)、決断した後は結構なスピードで事が進み(2ヶ月位だったか?)、あれよあれよという間に入院の日が来てしまった。
活発な子供と人工内耳
人工内耳を着けていて日常生活で何が不便か?親ではなく、子供の不便さ、という観点から考えると、活発な子供の活動の妨げになる、ということかもしれない。
人工内耳とスマホは似ている?
人工内耳の実物を扱ったことがなく、抽象的なイメージしかなかったときには想像もできなかったが、今では人工内耳という存在が我が家の日常に溶け込んでいる。
人工内耳というものの具体的なイメージがまだなかった頃、とある人工内耳装用児の母親と話していると、「人工内耳の充電はスマホの充電に近いですよ」という衝撃の発言を聞いた。しかも、「そうそう、そんな感じ!」という他の人工内耳装用児の母親の合いの手まで。
人工内耳について考えてみる…
人工内耳については、常に、選択肢の1つとして頭にちらつきつつも、”手術”という2文字が心理的な重しとなって、なかなかどうすべきかわからない、という状況が結構長く続いていた。
日本手話と日本語のバイモーダル
バイモーダルという言葉がある。日本においては、おそらく超マイナーキーワードだと思う。バイリンガルに似ているが違う。どちらも、2つの言語を扱える人達を指すが、バイモーダルは音声言語と手話言語を使える人達を指す。音声言語と手話言語といっても、日本手話と日本語のバイリンガルとも異なる。
保育園入園のためにやったこと
悩んだ末、我が家は子供の保育園入園を決めた。でも、いきなり保育園に入園して、この子は耳が聞こえませんがよろしくお願いします、では親としてどうだろう? 先天性難聴のことや、どうやって接すれば良いのか、どういう言語でコミュニケーションをとっているのかなど、親ができる限りのことを伝えた方が、受け入れる先生方も予測がしやすく、それがひいては子供のためになると思った。だから、入園前後に結構いろんなことをやった。
保育園入園
子供を保育園に入園させるべきかどうかについては相当悩んだ。子供の言語発達を考えると、保育園ではなく、手話が飛び交う環境にいた方が良いのではないか、というのが大きな理由の1つだ。補聴器の効果が芳しくなかったこともあり、日本語が飛び交う環境では、子供の言語発達(日本語)を期待することが難しい。